HARAJUKU HOKOTEN

Sebastian Masuda

増田 セバスチャン

1998年、原宿ホコ天廃止。
今まで毎週のように皆で集まっていたホコ天を取り上げられて、僕たちは行き場を失った。
インターネットがまだ普及していなかった当時、僕たちにとってホコ天というところは、
単なる日曜の遊歩道ではなく、さまざまな表現が色とりどりに吹き出して、混じり合いながら
新しい色を生み出していく、”カラーパレット“ のようなものだった。
思い起こすと当時のホコ天は、写真に残ってるようなキラキラしたものばかりでは決してなかった。
時には笑い時には傷つき傷つけあい、どうにもあそこから逃げ出したくなることもあった。
でも、どこか離れられることのできない、いつも何かが起きている刺激的な「場」だったがゆえに、
自然とまたあの「場」に引き寄せられた。

20年の時が経ち、あの時の仲間たちはそれぞれ大人になって色々な世界に飛び立っていったけれど、
僕はいまだ ”そこ“ にいる。なぜなら、いろんなカルチャーが生まれたあの「時」あの「場」を、
無かったことにしたくないからだ。
当時20代の若者だった僕たちがこの場所で踏ん張り続けたこともあって、
今や原宿は、海外の人たちが憧れる自由の象徴的な場所であり聖地とも呼ばれる場所になった。
目を輝かせて日本に来る彼らは、きっとあの頃の色とりどりの「ホコ天」を遠くに見ているにちがいない。

2019年
来たるべく日本の新しい未来のために、
新しい世代が新しい表現をぶつけあう新しい「場」として、
原宿のホコ天復活を応援します。

増田セバスチャン

  

© I love HOKOTEN!
CONTACT US info@hokotenlove.tokyo